
今年も半年が過ぎようとしている。競輪界最大のビッグイベントは言わずと知れたグランプリ。年末に向けて熱い戦いが続いている。ガールズの吉川美穂(33=和歌山、120期、写真)も最高峰のレース出場に並々ならぬ思いを胸に秘める一人。23年にガールズグランプリ初出場。結果は6着に終わったが、独特な雰囲気は味わった。「昨年の後半から(GPに)照準を合わせて準備はしています」。3年ぶりの出場に思いをはせる。
今年はすでに7V(昨年は11V)とリズムがいい。7回の内で6回が完全優勝。直近4カ月の勝率は8割超え、3連対率は96%台と驚異のハイアベレーシ。「好調はキープできていると思う。今年は年明けからグランプリに出るつもりで走っている」。攻める気持ちが結果に表れている。
その吉川がパールカップ(16~18日、岸和田)を間近に控えた1~3日に、地元の和歌山に出場した。もちろん、シリーズリーダーだ。初日の予選1は強風の中で巧みなレース運びから、番手捲りで好発進を決めた。「踏み直しもできているし、悪くない」と自らに及第点。予選2も冷静な立ち回りを見せて、直線では一気に踏み込み抜け出した。「メンタルの弱さが出たけど、うまく立ち回れた」と納得の表情だ。
決勝は同じくピンピンで勝ち上がった尾方真生との連勝対決となった。尾方は豪快な捲り、カマシでぶっちぎる連日の圧勝劇。「やりづらいですね。真生ちゃんに胸を借りて(苦笑い)」と言いながらも、「地元だし優勝したい」と気合を入れて挑んだ。レースは後方から捲った尾方に併せながら尾方の番手をキープ。ただ、差は詰まらず準Vに終わった。それでも、レース間の俊敏な対応力はさすが。納得するものがあった。これならパールカップでも大いに期待できる。(下野 章雄)


